樟の森の研究室

斐伊川が久野川や三刀屋川と合流する地点、木次線がことことと走る線路のすぐそばに住まいし、ここで生きる術と学びを記していきます。

ホトホト・カラサデ

戸河内町史・民俗編にみる小正月の訪問者

なかなか見つからないものを探すときには、ほかの気になるものをひろい集めたりするものだ。ちがうだろうか。良し悪しを問う前に、もうこれは癖のようなものだから、なるようにやるしかないのだが。開き直りつつも、これでいいのかという迷いもあるというこ…

ホウソウ神(疱瘡神)とホトホト

元旦に古代出雲歴史博物館へ寄った際、書棚にあった、文化財保護委員会編,昭和42年刊「正月の行事2・島根県・岡山県」(平凡社)を開いてみた。「被差別(という意味の表現だったと記憶)の村から来る人が……」という記述があり、貴重なものだと思いをはせた…

雲南地域におけるダイシコ(大師講)の断片

「ホトホトと餅とダイシコの関係」のつづきとして記します。 今日、島根県立図書館で、『仁多町民俗調査 昭和55年度報告書』なるものが書棚にあるのを見つけて驚きました。どこから出てきたのか、もとからそこにあったのか……。なんどもその棚には目を通して…

カラサデさんがくるよ〜カラサデさんの「実際の言い伝え」その2

「カラサデさんがくるぞ」という子供への脅しが効果的であるのは、カラサデさんが「さん」づけで呼ばれる「神的」存在であること、そして子供を連れ去る場所(異界)があることが想像の中であれ、具体的な地であれ、生きてあることが前提としてある。 平成29…

ホトホトと餅とダイシコの関係

宮本常一が山口県玖珂郡高根村向峠での調査記録を著作集23に残している。●申年ノ飢饉ー天保7年飢饉ヲ思フ この続きを今回。 複写したところをふと読み返し、はたと膝を打ったので、思いつきではあるが、記しておくものである。向峠はムカタオと読む。昭和5…

ホトホトと鳥追い

島根県は雲南市木次でのとんどさんは、あらたか先週末の7日8日に行われ、元来の小正月である十五日に執り行うところはごくわずかだ。先週行ってきた頓原のトロヘイも、もともとは十五日の前夜にやるものであったのを、諸事情、すなわち人間の都合で土日にず…

頓原張戸のトロヘイ

来訪神がちょっとしたブーム?かもしれません。日本でもっとも有名なのは秋田のナマハゲですが、近年、子供への虐待なのでやめてほしいという苦情・訴えによって存続があやぶまれているとか。一方でナマハゲ含め日本の来訪神行事をユネスコの人類無形文化遺…