樟の森の研究室

斐伊川が久野川や三刀屋川と合流する地点、木次線がことことと走る線路のすぐそばに住まいし、ここで生きる術と学びを記していきます。

焼畑

焼畑でイセヒカリ

”竹の焼畑2018”を策定中。 地道にとはいえ、これ(写真)をひとりで伏せ込みなおすのはどうなのだろう。 自棄になっているわけではない。今日あらためて現場を検分し、冷静に考えて、ひょっとしたらできるのかなと思ったのだ。 昨年度の様子から、今年はだれ…

焼畑の終わりと始まり

日本における焼畑は稲作以前、縄文時代から行われていた可能性が唱えられてきた。空間的にも北海道から八重山諸島にまで広がっている。その形態や特質は多くの変貌を時間的にも空間的にもとげながら、野山に火をいれるというその一点は近代まで連綿と続けら…

竹の焼畑2017-sec.36

12月3日(日)晴れのち曇り 最低気温0℃ 最高気温10℃ 竹の焼畑2017も、なんと、今日で36回目の活動日です。島大里山管理研究会から3名、教員1名+OB1名(午後より)、そして地元の私1名(11時30分〜15時)、計6名での作業でした。 これくらいの気温がいちばん…

竹の焼畑2017ーsec.35

11月25日(土)曇り 気温10℃(11時頃) 島根大学里山管理研究会。停滞していた竹林伐開活動が10月に入ってから活発化しています。この日は5名が参加。複数回参加するメンバーが少なく、熟練がすすまないのが、変わらぬ悩みです。 人海パワーで突破ということ…

スリランカカリーと焼畑と複雑な系

「スリランカカリーの美味しい食べ方」が簡単にわかるペーパーをつくった。「簡単に」が簡単でないことが身にしみた。 紙に文字を書くという行為。それは、相手=読み手がその場にいないというその不在に条件づけられながら、言葉が普遍へと向かって放たれる…

美しい畦焼き

秋らしいおだやかで過ごしやすい日が続いている。たいがいの田の稲刈りもおわり、干されていたはでぎの稲もおろしはじめの頃である。忙しさも一息ついて、運動会と、草刈りと野焼き(畦焼き)の季節。そんななかで、奥出雲のとある田圃の畦で美しい畦焼きを…

台風到来前の焼畑にて

平成29年の9月15日。台風の暴風域圏内に奥出雲が入る模様。ここ数年間はなかったことで、焼畑をはじめてからは初。刈るにはまだ早い時期のものが大半だが、刈れるものだけでもと少々作業した。 食害にあったモチアワとヒエは登熟こそしたものの、脱粒がひど…

竹の焼畑2017ー夏焼9月火入れ

9月13日(水)。おかげさまで今夏2回目の火入れを終了いたしました。 次回活動日は9月21日。ボランティア参加歓迎。 竹の焼畑2017夏 ーー記録(速報)ーー 9月13日(水) ダムの見える牧場林地(通称中山の裾、仁多郡奥出雲町佐白) 気温26℃、晴れ、北西か…

焼畑はつくられた世界の中にはない

「焼畑ってどういうことなんですか? 灰が肥料になるの? 毎年焼くの?」 1日のうちに10回ほども、そんな問いを受けただろうか。 いつもならやや飽きてくるのが、今日はそうはならなかった。客層が下の写真にみる会場から少しは伺いしれるのだが、変態的と…

2017年冬から2018年春の焼畑へ向けて(1)

竹の焼畑は今年が3年目。年々焼く規模は小さくなっているが、やること=活動・作業内容は増えている。奥出雲町佐白の実施地の場合、畑として使った後、放牧地へ誘導するとしている。そして放牧地誘導、すなわち牛が山にあがることも進んではいるのだが、草…

竹の焼畑2017〜蕎麦と雑穀の状況

8月19日、晴れ、最高気温34℃(だったかな)。小一時間ばかり焼畑の観察と草刈りを行いました。 まずは8月6日に火入れ・播種した蕎麦の状況から。 ◉8月6日火入れの蕎麦 まずまずの生育ぶりです。昨年と比較すれば雲泥の差。火入れしたところでも、残った炭が…

ある焼畑の記録

8月5日。中国地方のとある農家の焼畑を手伝う機会を得た。記録に残らない貴重なものゆえ、この場所に備忘として記しおく。こう書きつつ思う。おそらく江戸時代中頃に遡る、今私たちが「日本の焼畑」として認識するものも、書くことをためらうものであったの…

村尾行一の焼畑論

村尾行一の『間違いだらけの日本林業』と『木材革命』。内容はほぼ同じ。後者が手元にあって前者は書庫(ラボ)においたままだった。しかるに、前者のほうには、かかる記載があることを教示され、斜め読みで放置していたことを猛省している。 以下、まずは引…

竹の焼畑2017sec.5【火入れ報告】

火入れが終わりました。 速報レポートをPDFにまとめました。 こちら。 【竹の焼畑2017春焼き火入れ】

竹の焼畑はやりやすいか?

5月の火入れに向けて年間の計画を見直している。整理されないままの資料のストックを並べ直すなかで、昨年の「焼畑2016-p0401」ファイルが目に入った。要改善項目として次にようにまとめている。 ◉3.昨年うまくいかなかったことの改善 《伐開・火入れ・種蒔…

焼畑と表土、中低木のことなど雑感

とりとめない種々雑感。 奥出雲ラボへ久しぶりに寄る。明日の活動で使うものと、置きっぱなしであった里山管理研究会の備品を移動するためだ。広い。天井が高い。改めて思う。おいてあった資料ファイルをめくってみた。あぁ、ここに置いてあったかというもの…

スリランカの焼畑〜メモ

奥出雲山村塾のfacebookにあげていたものを再掲。 スリランカの焼畑メモ……です。一番最後に記していますが、スリランカの焼畑は水田耕作、そしてアグロフォレストリーと並行・連動してあるもので、奥出雲でやろうとしていることへの多大な示唆を有していると…

焼畑の蕎麦

1週間ほど前に蕎麦を脱穀した。奥出雲在来の横田小蕎麦を焼畑で栽培したもの。たったこれだけなのだ。島根大の里山管理研究会の方に行ったものが量的に2倍くらいだろうか。 以前も反省しつつ、来年どうすれば改善するのかが見えてないのだが、収獲が遅れた…

奥出雲の蕎麦栽培はたたら製鉄の興隆とともにひろまった?(わけではない)

焼畑の蕎麦の様子は明日確認してくるとして、作業用メモ。 16/09/10の山陰中央新報の記事にひっかかった。 http://www.sanin-chuo.co.jp/health/modules/news/article.php?storyid=561119179 →リンク切れ(2019/08/28確認) 問題の箇所を引用する。 ”同町の…

9月27日の焼畑レポートより

9月27日焼畑レポート。 アマランサスの収穫を終えました。アワ、ヒエ、タカキビとともに、木次と三所にわけて干してます。 さて、アマランサスの運搬途中に布勢のポプラで三沢のIさんとばったり。雑穀を分別する手箕のふるい方を誰かに教わりたいんですけど…

雨で倒れるアマランサス

秋の長雨と台風は収獲前の穀物にとってはダメージなので、ほんとに毎日気をもみます。この三連休も稲刈りの予定だった田んぼも多かったろうに。昨年ほどではないですが、すでに倒伏した稲田もちょくちょく見かけて、やばいよなあ、芽がでちゃうだろうに〜と…

9月9日重陽の節句の山畑

9月9日。久しぶりに晴れました。焼畑地の近況報告です。 8月6日に火入れして播いた奥出雲在来蕎麦が花をつけはじめています。下の写真は防火帯に播いたものです。火入れ地のものも8月19日に追い播きしたものが育ってきました。 咲いているのは小山の中腹でし…

竹の焼畑2016ー夏焼き2の火入れ

2016/09/3(土)・晴れのち曇り:「夏焼2」火入れ。 今回も無事に火入れが終わりました。本当にたくさんの方々にお世話になっております。ありがとうございます。島根大学から11名、一般から7名の計18名での取り組みでした(見学者含む)。 時間経過は大ま…

火入れ前日の粟とアマランサスと

竹の焼畑のアマランサスがきれいに色づきました。あと1ヶ月ほどで収穫を迎えます。アワは来週あたりから刈り始めかなと思っております。さて、タカ キビも、ヒエもソバもカブも後ろに控えていて、収穫とその後の調製の段取りが、まだこれから!という有様で…

火入れ地の蕎麦が発芽しない件〜考察1

8月6日の火入れ後の播種はうまくいきませんでした。天候の影響だと思いますが、ふりかってみます。 8月6日、雨雲が立ちこめ「こりゃ降るな〜」ということもあり、散水後、播種し、足で鎮圧しました。その後2週間、一滴の雨も降らない日が続きましたね。発芽…

竹の焼き畑2016-sec.21

2016/08/27(土)・曇り時々小雨:「夏焼2」準備2日目。 島根大の後期は10月からなんだと知りました。帰省している学生も多いようです。そんな中、学生4人、教授1人が島根大から、木次からは1名で、計6人の 活動となりました。落ち葉と泥にまみれ、小さな…

竹の焼き畑2016-sec.20

2016/08/23(火)・晴れ:「夏焼2」準備1日目。 1年前、長雨で火入れできずにいた場所は、いま、「藪」と化しています。草木生い茂る中には、叩けばカンカン音のする孟宗竹の束が眠っておるのです。 さあ、藪を薙ぎ払い、火を放ち、数千年の昔、地中海から…

焼畑1年後の草〜オオアレチノギクとヒメムカシヨモギ

昨年の火入れから1年が経過しようとしています。 温海カブは取りつくすことなく、6月初旬まで放っておきましたので、花が咲いて枯れて倒れ、そのあと最初に芽を出し、みるみる大きくなったのが、オオアレチノギク(またはヒメムカシヨモギ。特定できず。)で…

竹の焼畑2016ー夏焼火入れ

8月6日(土)。酷暑警報も出る奥出雲町佐白のダムの見える牧場林地。総勢30名(女性10、男性20)が集結し、竹の焼畑に挑みました。 まずは大まかな時間経過です。 10時00分の着火予定は2時間近く押してしまいました。「こりゃ、今日はできないかも」と考え、…

竹の焼き畑2016-sec.18

8月3日(水)。奥出雲の佐白では夕立の一滴も降らさない夏が続いています。火入れまであと2回の整備を残すのみとなりました。今日は面代が久しぶりの参加(というより現場確認)で、島大からは4人の、計5人での作業となりました。 いろいろ書きたいのです…