樟の森の研究室

斐伊川が久野川や三刀屋川と合流する地点、木次線がことことと走る線路のすぐそばに住まいし、ここで生きる術と学びを記していきます。

クマゴ、地カブ、キビ

 三成で所用をすませ、馬馳を通って、平田へ戻る道中のこと。うっすらと青い色が雲にすけてみえなくはないが、風は冷たい。なのに、納屋の前で、赤名さんが何かつくっているではないですか。こりゃ懸案のあれとこれを聞いてみなくてはと、軽トラを引き返して声をかけた。

 あれです。年取りカブと熊子とアワのこと。

●年取りカブ(正月カブ)

・聞かんなあ(何かひっかかる感じ)

・年取りという言葉は、年に3回だか4回だか使っていた。節分の前の日、旧正月の前の日、大晦日の日か。

・地カブなら、いまでもそこらにあるが、交配が進んでいて、どうだか。根は食べない。春先に茎たちしたものを食べる。苦みがあるが春はそれがいい。

●熊子

・聞かんなあ(まったくわからないニュアンス。年取りカブとは違ってまったくという感じ)

・カブとアワは一緒に汁にして食べた。

・アワもキビもたぶん、種はあるが、発芽しないだろう。最近はつくらんから。

・いやあ、そのへんのことを知っとるばあさんらがいなくなった。一世代前だ。

●そば

・今年つくるかどうかはわからんなあ。

・粉にすると劣化が早い

・うまいつくりかたいわれてもわからん(私たちの「わからない」というレベルよる数段上の「わからない」である。この人のつくる蕎麦より上手いものにはなかなか出会えない。挽き方・打ち方・ゆで方などあれど、「体験」などで素人がうっても旨み・香りが違う。あきらかに蕎麦そのものがいいのだ)