樟の森の研究室

斐伊川が久野川や三刀屋川と合流する地点、木次線がことことと走る線路のすぐそばに住まいし、ここで生きる術と学びを記していきます。

チドメグサとよく似たものたち

 チドメグサ、ツボクサを探しはじめた。  地方名がわかればそれもみておきたい。薬草として、ツボクサの利用がかつての山野にあったのかなかったのか。などなど。  昨日、そらやま団地の山にある一畑さんを確かめに行った際に、山の入口で見つけたのがこれ。  チドメグサだと思うのだけど。はて。さて。  松江花図鑑などを参照しながら、よく見てみよう。 ●チドメグサに似た仲間 http://matsue-hana.com/yasou/kubetu/tidomegusa.html ●ツボクサ http://matsue-hana.com/hana/tubokusa.html ●チドメグサ http://matsue-hana.com/hana/tidomegusa.html  ツボクサの利用について、世界大百科事典(平凡社)ではこう記述。
《マレーでは野菜の代用として食用にされ,東南アジア方面では葉をもんで傷口や皮膚のただれにはったり,下痢の薬として用いられることがある。》
 そして、薬用で一項を設けて、
《全草を積雪草(せきせつそう),連銭草(れんぜんそう)(日本ではこれらはふつうカキドオシをさすことが多いが誤りである)という。サポニンを含み,単独でまたは他の生薬と配合して下痢腹痛,黄疸,吐血,外傷の出血,食中毒などの際に煎服し,また搗(つ)き汁を外傷,疥癬(かいせん)などに外用する。》
と。 日本大百科事典(小学館)では、チドメグサとツボクサとの違いを簡潔にこう記述している。
《(ツボクサは)チドメグサ属に似るが、ツボクサ属は果実に網目状の脈があり、葉柄の基部が鞘(さや)となり、托葉(たくよう)がないので、チドメグサ属とは異なる。南アフリカを中心に世界に40種あり、日本には1種のみが分布する。》
 そうか、日本には1種のみか。  さて、ツボクサの説明をみると、道ばたや林内でみられるという記述が多い。あたりまえに見られるものであるはずのものだが、あたりまえがあたりまえでなくなっていく時代だ。要因のひとつは除草剤の多用。ホームセンターでも農協でも取扱がすごい勢いでふえている。とある地域で、営農組合でタンクごと買って、各家庭で大量に撒いていることをきいた。 「外の家は、きれいに草一本なく枯れているから、もっとたくさん使わないとダメだと言われる。私は撒きたくないんだけどね」 「ここらでは、ヨモギもツクシも、とにかく野草はこわくてとらないし食べられないよ」 「野草を知ってる人は、もういない。80歳越えて元気な人ならともかくね。70歳代はそんなことはぜんぜん知らないよ」  はい。民俗知の喪失は、単なる知の喪失にはとどまらないのです。