樟の森の研究室

斐伊川が久野川や三刀屋川と合流する地点、木次線がことことと走る線路のすぐそばに住まいし、ここで生きる術と学びを記していきます。

今年はチョウの姿を見ない

 5月に実をつけ、楽しみにとっていた庭のジューンベリー。昨年はヒヨドリと競争になり、けっこう負けていた。今年はそこにスズメも参戦してきたので、われら人間のとりぶんはずいぶんと減ったのだった。ヒヨドリは単独でやってきてぺろっとまるごと食べるのだが、スズメの口には実が大きすぎて、そうはいかない。よって、食べかけの食い散らかしが多くなるし、枝にとまる時間も長いので、スズメ同士でも喧嘩になるようだ。たいてい3羽くらいがせりあってチーチーと叫びあっていた。

 そんな5月も今日で終わり、ジューンベリー狂騒曲もFin.となったのか、庭がずいぶんと静かだ。今年はいろんな鳥たちの声が聞こえる。おそらく、生息域が大きく変化したせいだろう。冬の時期にすぐそばの河川の河畔林が皆伐された。サギの一大コロニーとなっていて、裏山にもずいぶんと巣をつくっていたものだが、今年はさすがに激減、というより絶滅・壊滅にひとしいありさまだ。

 どうなるかなあと思っていたのだが、他に生息地を見つけたのだろう。この地からはおそらく数百から千のオーダーでサギがいなくなったことになる。人為的改変によって。すると、当然、サギに追いやられていた他の競合種が勢力を伸ばす余地がドカンと生まれたことになる。

 私が鳥の声や種類がふえたと感じるのは、そうした変化によるものなのだろうと思う。

 一方で、減った(と感じる)ものがチョウである。もともと少なかったのだが、今年はとくに見かけない。裏の畑でモンシロチョウをみたのと、黒い羽のものを線路のそばで見たくらいではないか。鳥とどう関係するのかはわからないが。草刈りや水路の影響だろうか。降雨が少なく気温が高い今年の気象の影響だろうか。

 10年くらい住み続ければ、変化に対してもっと言えたりわかったりするのだろう。2017年・平成29年の春の終わりの感想として、端書してみた。